こんな方向けの記事です

- 家の買い時を知りたい。今買う?待った方がいい?
- 住宅購入を先延ばしした時のデメリットを知りたい
- マイホームを今すぐ買った時のメリットを知りたい
今、家を買ってもいいの?それとももうちょっと待った方がいいの?マイホーム購入を考え始めた方の多くはこの悩みにぶつかります。
ここでは、家の買い時の明快な考え方を、多くの住宅購入者から相談を受けてきた不動産エージェントが分かりやすく解説します。この記事を読むことで家をいつ買えばいいか、スッキリ分かるでしょう。
この記事を読むメリット

- マイホームの買い時の考え方が理由と共に分かる
- 家を買う/待つ場合のメリット/デメリットも分かる
- 早く家を買う時に注意するポイントもよく分かる
【結論】買いたい時が買い時!今買いたいと思ったら買えばいい
マイホーム購入の買い時、結論から言えば「家を買いたいと思った時」です。
もちろんどんな家でも買っていいというわけではありません。前提として、資産価値のある家がみつかり、住宅ローン返済も問題ないことを確認した場合には、すぐに買って問題ないということです。
買いたい時が買い時と考える主な理由は以下の通りです。
- 将来の経済状況に応じて買うのは非現実的。一生買えない可能性も
- 先延ばしにはリスクも多い。家賃支払増加・借入可能額減少etc
- マイホームは早く買うほど資産形成しやすい。今が一番若い
それぞれ詳しく見ていきましょう。
①将来の経済状況に応じて買うのは非現実的。一生買えない可能性も
不動産市況や金利動向は誰にもわからない。一生買えない状態もある
家を買う時期・タイミングを検討する場合、よくあるのが“金銭的にお得な時期”まで待つというものです。
つまり、「不動産相場(物件価格)と金利(住宅ローン)がお得な状況になったら買いたい」と考える人が多いです。
よくある住宅買い控え理由
- 不動産相場がもっと下落するまで待っておこう
- 金利がもっと低くなるまで住宅購入を控えよう
しかしながら、不動産相場や金利水準などを正確に読むことはできないことは説明するまでもありません。
不動産相場は安くなったけど金利は上昇してしまった…などいつまでたっても理想の環境は訪れない可能性も十分にあります。ずっと待ち続け、一生家を変えないかもしれません。
仮に平均としての相場は安くなっても、個別具体的に自分が購入しようとしているエリアは人気が底堅く、相場とは関係なく価格は下がらないこともあります。
また、物件価格(物価)が下がるタイミングは、景気が落ち込む時期でもあり、年収が下がっている可能性もあります。予算が大幅に減少し、住宅ローン審査も厳しくなり、買いたい物件も買えないかもしれません。
結局、自分でコントロールできない社会経済状況、市場動向に応じて買うか買わないかを決めることは現実的ではないのです。
家を買うのを待つことのデメリット、早く買うことのメリットもある
理想の状況が訪れる保証もなく、また、来るとしても来月なのか10年後なのか、実際のところは誰にもわからないのです。
分からないだけならまだしも、後で述べるように、待つことでの大きなデメリットや、今買うことのメリットもあります。
また、例えば金利が上昇した場合にも、住宅ローンの借換などで変化に対応することもできます。
そういうことを考えれば、市場動向に身を任せてマイホームを買うタイミングを決めるのではなく、自分の都合を優先するのがいいでしょう。
そもそも実際には、結婚や出産、子の進学、子の独立、転職、介護などのライフイベントに強制され、家を買う以外に選択の余地がないケースも多いものです。
その時に「本当に家を買っていいタイミングなのだろうか?」と考えずに、納得する物件が見つかれば「これも縁だ」と考え購入すればよいのです。
②先延ばしにはリスクも多い。家賃支払増加・借入可能額減少etc
マイホーム購入を延期している間には家賃の支払いが発生する
家を買うのを先延ばしにする場合、人によってはそれに伴うリスクがあります。
マイホームを買うまで賃貸物件に住んでいる場合、当然ながら毎月家賃の支払いが発生します。
例えば家賃月額8万円の部屋に住んでいる場合、1年間で約100万円、5年間で500万円、10年経てば1,000万円かかります。礼金や更新料、家財保険料、家賃保証料などを含めて考えると、この額以上にかかります。
不動産相場や金利が下がり、お得に買えるようになるまでに5年間待ったとした場合、単純計算で500万円以上の得がないと待った意味がないのです。
ご結婚を機に、ご夫婦が同じ家で暮らすための家を購入するとした場合、ご夫婦ともにそれまで賃貸物件に住んでいたとすれば、倍の1,000万円の得が必要です。
このように、家賃支払い分を住宅購入を延期したことによる利益で埋め合わせするのは、結構ハードルが高いものです。
「もっと自己資金が貯まるまで購入を延期しよう」という方も同様に、家賃を支払いながら自己資金を貯めるというのはかなり効率が悪いものです。
買いたい物件があり住宅ローン支払いにも問題がないのであれば、購入した方がお得といえるでしょう。
年齢が上がると住宅ローンの返済期間が短く、借入可能額が少なくなる
社宅や実家に住んでいて、家賃支払いがない(または少ない)人にも住宅ローン関連のデメリットがあります。
住宅購入を待つということは、将来買う時には、年齢が上がっているということです。
特に年齢が45歳を超えると完済年齢が80歳を超えるため、多くの金融機関では35年での住宅ローンを組むことが難しくなります。46歳では最長34年、50歳では最長30年という風に、銀行は返済期間を短縮します。
返済期間の短縮によって、借入できる金額が減るという大きなデメリットがあります。
銀行は返済比率(=毎月の返済額÷月収)で貸し出せるお金の上限を計算します。
返済期間が短くなると、その分、毎月の返済額が増加することになるため返済比率が悪化し、(年収が同じであれば)昔の若い自分ほどの金額を借りることはできません。
さらに、年を重ね健康状態が悪化してしまうと、 団体信用生命保険(団信)に加入できなくなり、割高な住宅ローンになってしまうこともあります。
③マイホームは早く買うほど資産形成しやすい。今が一番若い
住宅ローンは将来の自分への支払い。早く買うほど無駄な家賃支払いが少ない
住宅購入を先送りせずに、買いたいと思った今買うことによるメリットもあります。
住宅を所有するのが早ければ早いほど、家賃支払いが少なく済み、代わりに住宅ローン返済にお金を回すことができます。
家賃支払いは大家さんへ支払うお金です。一方的な出費であり戻ってくることはありません。
一方で、住宅ローンの返済分は、将来の自分へ支払うお金です。返済額(の少なくとも一部)は、将来マイホームを賃貸に出した時は家賃という形で、売却した時には売却金額として戻ってくるからです。
家賃支払いと住宅ローン支払いはまったく中身が異なる支払いです。家を買うタイミングが早ければ早いほど、無駄な家賃支払いもなく、有効にお金を使うことができるのです。
資産活用の選択肢が増える。家賃収入や売却金を次の住宅購入にも使える
「人生で今が一番若い時」とはよく言われる言葉ですが、今マイホームを買うことは、人生の中で最も早く家を手に入れ、資産形成に動き出せるということです。
20代の若いうちから早々に中古マンションを購入し、(家賃として支払うのと同じ額の)毎月8万円の支払いを続け、30代半ばにしてローンを完済する人もいます。
30代になり、結婚を機に新しいマイホームを買い、所有している中古マンションを貸すことで、新たなマイホームの住宅ローン支払いの大部分を賄うことができます。
または、新しいマイホームを購入するタイミングで中古マンションを売却、売却資金を自己資金の一部として使うこともできます。
こういったことができるのも、早いうちに資産となるマイホームを所有していたからこそです。
早く買っていい家は資産となるマイホームに限る。返済も計画的に
家の買い時は「買いたいと思った今」ということを説明しました。
ただし、どんな家でもいいから早く買った方がいいというわけではありません。
「将来貸せたり売ったりできる、資産価値のある家」なら早く手に入れた方がいいという話です。その前提部分はしっかりと守ってください。
また、資産性のある家を早めに買ったとしても、例えば銀行から借りられる限度額いっぱい住宅ローンを組んでしまって、住宅ローンの返済が滞っては本末転倒です。
購入前に必ず、住宅ローンの返済が計画性も含めて、冷静に判断することは忘れないようにしてください。
まとめ
マイホーム購入には不安が付きまといます。「この家を買いたい」と思っても、「いやいや本当に買ってもいいのか?」と不安がよぎります。
その一つに、「今買って損しないか」「もう少し待った方がいいのではないか」という誰もが考える疑問が浮かびます。
ただし、将来のことは誰にも分からず答えが出ないものです。ない答えを探し求めるあまり、先送りのデメリットを味わうことになり、逆に早期購入のメリットを享受できないことにもなりかねません。
100点満点の家がないのと同じで、100点満点のタイミングというものもありません。
優良物件で返済計画にも問題ないのにそれでも家を買うことをためらったら、「買い時は買いたい時」であることを思い出し、住宅購入に踏み切りましょう。